当院は経絡治療を実践している治療院になります。
経絡治療?鍼って全部同じじゃないの?という疑問をお持ちになる方も多いと思います。
本日は皆さまのその様な素朴な疑問にお答えしたいと思います。
ただこのテーマについても本当にたくさんの方が書かれていると思いますまであくまで私個人の見解という事でご理解下さい。100人いれば100通りの経絡治療がある、そんな話になります。
さて現代の日本で行われて鍼灸ですが、大きく分けて次の4通りに分けられると言われています。
・現代医学的な考えを用いた鍼灸
・中医学をベースにした鍼灸
・経絡治療をベースにした鍼灸
・美容鍼灸/不妊鍼灸等のある分野に特化した鍼灸
これらの技術を単独で使用される鍼灸師もいらっしゃれば、複数を組み合わせて治療されている鍼灸師も多くいらっしゃいます。それではそれぞれについて書かせて頂きます。
①現代医学的な考えを用いた鍼灸
あれ?鍼灸=東洋医学じゃないの?と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。かつて私もそうでした。しかし以下かもしれませんが、主に西洋医学的なアプローチで鍼灸をされる方も多いんですね。むしろ東洋医学的なアプローチをする鍼灸師よりも多いという統計まである様です。
こちらの方は主に病院や整骨院、スポーツの現場等で行われている事が多い印象です。
経絡や経穴というよりは筋肉や神経の走行、自律神経の働き等を重視して治療を行っていきます。
戦後鍼灸の存続が危ぶまれた時期がありました。その際鍼灸を今後も存続させて行くためには西洋医学的なエビデンスを示す必要があり、その様な背景のもと発展してきた治療技術となります。
整形外科的な疾患には無類の効力を発揮する、そんな印象を持っています。
②中医学をベースにした鍼灸
続いては中医学をベースにした鍼灸となります。鍼灸は2千年を超える歴史を持つと言われておりますが、中医学は実は戦後に開発された比較的新しい治療法となります。もちろんそれまでの鍼灸の古典や歴史をしっかりと考慮したものではあると思いますが。
中医学はその名の通り中国で発展した治療方法となります。特徴としては
・病院内で実施される事を想定されている
・普及に重点が置かれている
・瀉法(溜まっているものを抜くイメージ?)を得意としている
・刺激が強め
という点にあるのかな?と思います。
病院内で行う以上、エビデンスが要求されますし、誰が実施しても同じ結果になるという再現性が強く求められます。またその点が普及しやすいという点につながっていると思います。実際にツボの位置等も感覚では無く長さ(割合)で厳密に決められいます。
普及しやすい事から一部の地域を除いて世界中で行われている鍼灸はほぼ全て中医学をベースにしたものを言われています。発展を主導した中国政府の先見性はすごいとしか言いようがありません。
③美容鍼灸/不妊鍼灸等のある分野に特化した鍼灸
一つ飛ばしてこちらをお先に。
実は近頃はこのある分野に特化した鍼灸というものが増えてきております。
現代/中医学/経絡治療を単独または複数の手法を駆使して専門の治療を深化させています。
今後もより発展していくと思っております。
④経絡治療をベースにした鍼灸
お待たせ致しました。いよいよ当院の行っている鍼灸治療の話をさせて頂こうと思ったのですが、熱く語るとかなり長くなってしまいそうですので、次回のお楽しみとさせて下さい。