東洋医学・治療④~夏至

東洋医学・治療ついて

一昨日の6月21日は夏至でした。
夏至というと6月22日のイメージですが、今年は21日だったみたいですね。
夏至は皆さまご存知の通り一年で最も昼が長い日になりまして、ここからまた昼が少しずつ短くなっていく事になります。夏至の日には少し寂しい気がするのは私だけでしょうか?

さて東洋医学では季節が5行(木・火・土・金・水)に割り当てられています。
四季なのに五つ?と疑問に持たれた方も多いと思います。その方鋭いです。
実は最初は5行では無く土を除く4行からスタートし、それでは少し説明苦しい場面があったため土を加えて5行にしたという説があるくらいです。

5行をそれぞれの割り当ては
春→木、夏→火、夏至(長夏)→土、秋→金、秋→水
といった形になっています。たった1日のために一つの行が割り当てられている、なんて贅沢なんでしょうか。それぐらい昔の方は夏至を重要視されていたのかもしれません。暦の上では夏は立夏から始まり、立冬で終わりますので、丁度折り返し地点という所ですね。折り返し地点を迎えてのエネルギー補給という事で鍼灸治療おすすめです。

ちなみに5行それぞれに順に(肝・心・脾・肺・腎)という5臓も割り当てられていますので、夏至は「脾」という事になります。東洋医学でいう「脾」は西洋医学での脾臓とは少し役割が異なり、胃腸等の消化器をコントロールするリーダーとなります。食欲が落ちてきたり、便秘・下痢等の症状が強い時にはこの「脾」の不調を疑い、治療していく事になります。
5行には他にも様々のものが割り当てられておりますが、またの機会に書かせて頂ければと思います。