東洋医学・治療②~西洋医学との違い

東洋医学・治療ついて

前回は治療①という事で少し熱が入りすぎてしまい長文となってしまいました💦
本日は少し軽めに行きたいと思います。(行けるかな?)
さて東洋医学と西洋医学の違いという論点は本当にたくさんの方によって書かれておりまして、今更私が述べるまででも無いとは思うのですが、やはりここは大事な所でありますので一言書かせて頂ければ幸いです。私の師匠である志鍼塾の石丸塾長は常々「木を見て森を直さないのが西洋医学、森を見て木を直すのが東洋医学」という事をおっしゃっています。まさにその通りなのですが、少し例を挙げて説明をさせて下さい。

例えばとある小学校で問題が発生していたと致します。この際に何年生?何組?〇〇君っていった形で徹底的に細分化して原因を探るのが、西洋医学のイメージです。そこで例えば佐藤君と鈴木君がけんかをしているのが発端と分かったとします。そこで二人が仲良くなる様にお話をさせたり、ゲームを一緒にしてもらったり、時には学校に来ないようにしてもらったりして、原因を直接直していきます。
一方東洋医学は佐藤君、鈴木君といった個人ではなく小学校全体で何か問題が起きてないかな?という事を探っていきます。例えば雑務に追われて先生が疲れ切っていないかな?とかトップの校長先生の思いがちゃっと伝わっているのかな?とか、新任の先生へのフォローは大丈夫かな?とかですね。そして調べていくとどうやら午後になると生徒の皆さんがお腹が空いているという事が分かってきました。
さらに調べると給食の量が以前より少なくなってきたという事実が浮かび上がってきます。そういえば先日給食の業者が変わった!という事を思い出しました。そうです、佐藤君と鈴木君はお腹が空いていらいらした結果けんかをしていたんですね。そこで業者を変え給食の量を元の適切なもの変えた結果、けんかはおさまりました。めでたしめでたし。。。というイメージです。


どちらも一旦けんかは無くなるのですが、結果として西洋医学の方は給食の量は少ないという根本的な問題点は放置されたままになってしまいます。また佐藤君と鈴木君がけんかをしだすかもしれません。一方東洋医学では給食が減っているという根本的な問題が解決されているので、佐藤君と鈴木君がけんかをする事はありません。また仮に高橋君と田中君もイライラし過ぎてもう少しでけんかをしそうであったとしても、それを未然に防ぐことが出来ます。さらに仮に今回の問題の原因が給食では無かったとしても、給食の量が少ないというのはいずれ他の問題を起こす可能性があり、ここを未然に防いでいるという効果もあります。また今回は佐藤君と鈴木君が問題だと分かりましたが、その原因が分からない場合、また原因が分かったとしても仲直りの方法が分からない場合西洋医学では手を出すことが難しくなってきます。

ここまできますと一方的に東洋医学が有利に思えますが、今回の様にピンポイントに解決方法が分かっている場合西洋医学の方がすぐに結果を出す事ができます。また全く条件が同じならば再現性もやはり西洋医学に分があるのかな?という事もあります。細菌感染症や1型の糖尿病、検査等は西洋医学に相当の優位性があると思っています。やはり場面場面に応じて使い分けて頂く、何より「東洋医学という選択肢もあるよ」という認識が皆さまに広がっていけば良いなと思っております。

※本ブログに登場してくるお名前は日本人に多いお名前を使わせて頂きました。