たまにお好きなツボってありますか?と聞かれるのですが、私は「太淵」というツボが大好きです。
鍼灸師(特に経絡治療系の方)は一番最初に使用するツボを非常に重要視すると言われています。
最初に使うツボが最も効果が大きく、その如何によっては治療の成否が左右される事も。
その中で私はこの太淵というツボを最初のツボとしてチョイスする事が非常に多いです。
さてツボの世界には四天王というものが、存在します。
四天王といえば皆さん何をパッと思い浮かびますかね?もともとは古代インドの神から来ているのですが、私は四天王と言われると男塾四天王の影慶、羅刹、センクウ、卍丸が思い浮かびますが、皆様には皆様の四天王があるかと思います。
さてツボ界の四天王ですが、四総穴と呼ばれておりまして足三里、合谷、列欠、委中という4つのツボが属しています。この4つのツボは数あるツボの中でも最も強力の4つ言っても過言ではないと思います。特に足三里、合谷は超有名人で超強力でぶっちぎりのツートップと言えます。(異論のある方はごめんなさい)。ちなみに足三里は膝の少し下の外側、合谷は手の親指の人差し指の間あたりにあります。
太淵が出てきませんね💦
大変は実はこの4総穴の子分?では無いかもしれませんが、ハ会穴という先程の四総穴からはすこ~しだけランクが下がる8個のツボがあるグループに属しています。ここに属しているツボは○○会という別名を与えらえれているのですが、太淵は脈会という名前を与えれております。
脈会という名前があります通り、ここに鍼を施術すると脈の変化をすぐに感じとる事ができます。
ストレッチや準備運動の様なイメージでこのツボを使われても良いのかな?と思います。
さらにこの太淵というのは肺経に属しているのですが、そこでは「原穴」、「兪土穴」という2つの役割をもっています。すなわち一粒で3度美味しいといえるツボなんですね。
是非次回鍼灸院に行かれた際には、一番最初に使用されたツボを覚えて頂き、色々と想像を巡らせて頂ければ嬉しいなと思っております。